サクラ。

中学生のころ、
ひらひろと散るサクラの花びらを、
必死につかまえようとしても、
手の間をすり抜けて下に落ちてしまう。
あきらめて手のひらを眺めていると、
花びらがひらひらと舞い降りてきた。
そのとき、
なんとなく、
無理に頑張らなくてもいいのかな。
と思った。